
たまたま終戦記念日の火に、LIVE AIDの上映会に参加しました。
LIVE AID。
私が生まれた年に行われた、本当に素晴らしいライヴ。
このライヴは、アイルランド出身のバンド「ブームタウン・ラッツ」のリーダー
ボブ・ゲルドフが中心となって、「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下に、
1985年7月13日に行われたチャリティー・コンサートです。
後々まで“音楽が歴史を変えた日”と言われるほど素晴らしかったライヴで、
ロンドンとフィラデルフィアの2ヶ所で開かれたライヴの模様は
全世界に放送され、4枚組のDVDとしてもかなりの売り上げをあげたそう。
そのDVDの一部を上映する、というのがこの夜の趣旨でした。
名前は知っていたものの、一度も見たこともなければ
内容もよくわかっていなかった私にとって、このDVDは結構な衝撃でした。
アフリカの恐ろしい飢きんと戦う資金を集めるために、
本当に多くのミュージシャンが賛同し参加し作り上げられたというこのライヴ。
様々な意義を置いておいても、マライアの悶絶ものの可愛らしさや、
QUEENのフレディの壮絶な色気は、もうそれだけで十分なくらい眼福ものでした。
その一方で、30年たっても変わらないBBCニュースにも衝撃を受けました。
このDVDはまずBBCが放映した飢きんについてのドキュメンタリーで幕を開けるのですが、
その映像も内容も、多少赤裸々度が高いと言えど、
先日世界的大問題になった東アフリカの飢饉と何ら変わりありません。
30年も前にこんなに素晴らしいライヴがあって、
本当にたくさんの人が感動したはずなのに、
30年たった今もほとんど変わらない状況が世界にはたくさんあります。
考えることをやめてはいけないな、と思いました。
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